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2007年10月17日 (水)

ふるさと体験

 今日は中学3年生を対象に「ふるさと体験学習」と称してヘリコプターに乗って空から町を見るという企画を行いました。この事業は宮崎元町長から始まったことで、すでに20年ぐらい続いている息の長い事業です。息が長いということは子どもたちに人気があるということです。たしかに、空から自分の家や地域を見るなんてことはそうあるものではあません。きっと良い思い出になったことと思います。

 私が中学生の頃はこの事業はありませんでしたが、中之条に帰ってきて、確か消防団に入ったときにヘリに乗せてもらったことがありました。その時、空から我が家(旅館)を見ました。ナント、谷間の川沿いにポツンとあるわが家に愕然としたものです。もし仮に、この光景を中学生のとき見ていたならば、中之条には戻ってこなかっただろう、とその時確信してしまったのです。

 それ以来、この事業を続行することに、ためらいを覚えています。なんとなく、子どもたちが町から出て行く事を推奨しているような気がするからです。私の単なる思い過ごしであってほしいと思いながら、今日もこの事業を行いました。

 もっとも、いまではここ中之条が自分のフィールドであることに誇りを持っていますから、なんら問題はないのですが、自己実現の場がどこにあるのか、暗中模索の時期にはどう捉えるか、いささかの不安がよぎってしまうのは確かです。まあ、でもこれも老婆心というもので、子どもたちは単に町のすばらしい景観を満喫し、満足しているのかもしれません。

 まあしかし、大志を抱くきっかけになるのであれば、それはそれで良しとすることも、国家という枠組みで考えれば必要なことなのでしょうから、この事業を継続する意味は大いにあるのかもしれません。

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