予算編成
この時期は会議室に缶詰め状態で、新年度予算編成にあたります。1月の中旬からはじめ、今日やっと査定までたどり着いたところです。明日内示で、翌日に復活ヒアリング、再査定後、予算の確定になるのですが、約1ヶ月かかるこの作業は本当に厳しいのですが、今年で5年目となり、今までの緊縮体制が功を奏し、厳しい財政状況の中ではありましたが、まずますの予算編成が出来たと思っています。起債の返済も順調にいっていますし、将来に向かって安定感のある財務体質が確立できたと感じています。
ところで、人事院が暴走をしています。なんといっても、谷総裁の立派な?発言とは裏腹に、本人がミスター渡りといわれていることを知り、まったくあきれてしまう。しかも、人事院の総裁はじめトップ3の身分は守られている。弾劾裁判以外罷免できない。あの態度の大きさはそういうことから来ているのかと思うと腹立たしい。そういえば昨年、国は一日の勤務時間を8時間から7時間45分にしたのですが(21年度から施行)、これも人事院勧告。国は当然これにしたがう。しかし、群馬県は8時間勤務を堅持。もちろん中之条町も職員組合と話し合い8時間勤務で了解してもらっている。一日の勤務時間を15分少なくするということは、3%の賃上げを意味するのです。まったく、人事院の感覚は理解できない。というか、プライマリーバランスも出来ていない国財政の中で、こんな姑息なやり方しかできないのかと思ってしまう。
そうはいっても、地方が人事院勧告に従わないのは実は異例なことです。群馬県町村会の理事会でもこの7時間45分勤務については意見が分かれました。すでに組合に実行を約束してしまった首長もいれば、私のように8時間堅持派もいる。結局意思統一は出来ず、個別の対応で決まったのですが、15分の削減が住民の理解が得られるとは到底思えない。もっとも、人事院の谷総裁をみていれば、国に従っていたら地方はおかしくなることが明白になった気がしますから、今後の地方の舵取りには良い教訓になった気がします。
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