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2009年1月 5日 (月)

モラル

 派遣切りが大きな問題になっています。企業・労働者それぞれ言い分があるだろう。しかし、モラルの欠如が一番の問題ではないだろうか?

 ひとつが企業のモラル。年末でも平気で解雇し、年を越せなくても関係ない、でいられる企業のモラル。ついこの間まで終身雇用制度を堅持してきた日本の企業もここまで来たかという感じです。グローバリゼーションが日本企業のモラルを破壊した。

 もうひとつが貯蓄しない人のモラル。貯蓄できない状態にあるとしても、先の事をもう少し考えないのだろうか?貯蓄する日本人が消え、消費する日本人が増えた証拠。アメリカナイズされた生活スタイルの表れか?

 ①現代社会は企業は利益追求のため、余剰人員を整理する。整理された人は生活保護を受けることになる。

 ②ひと昔前の日本であれば、雇用を継続して社員の生活を守ろうとする。

 この①と②は天と地ほどの差があるのですが、トータルコストは変わらない。いや、正確には②のほうがコストは低い。社会全体で見た場合②を選択する社会のほうが生産性が高い。つまり、生活保護は税でまかなわれますが、その税は結局は企業が負担する以外ないのですから。

 グローバリゼーションを支える国際分業の比較優位説も先進国有利な理論でしかないのです。これからはブロック経済、保護主義を取り入れていき、北へ行き過ぎた針を南に戻さなければならないのでしょう。不安定な社会はどんなに効率的であろうと人々を幸福にしないのです。

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