一壺天

　今日は吾妻郡の町村会にはじまり、賀詞交換会、広域消防出初式、広域圏理事会と日程が詰まっていましたが、賀詞交換会に小渕衆議院議員と山本参議院議員も見えて行なわれました。めずらしいことですが、やはり野党になったことで多少時間的余裕ができたと言うことです。挨拶の中でも八ッ場のことが多く語られました。

　日程がすべて終わってから山本村長と文化会館前のビスケット（喫茶店）に行きました。前からここのご主人の竹田博栄さんにいちどお会いしたかったのですが、今日その思いが叶いました。今年の正月は八ッ場関係の本を読んでいたのですが、竹田さんの著書がどうしても読みたくて随分探したのですが見つからずにいたのですが、それもそのはず、非売品でした。しかし、思いは叶うもので今は手元にあり、早速読んだところです。しかも今日は竹田さんにいろいろ八ッ場関係の話を聞かせていただき、とても意義深い一日でした。

　ビスケットに初めてお邪魔したときは奥さんが着物を着ていて、その着こなしが旅館の女将さんみたいだなと思ったのですが、やはり思ったとおりでしたが、ほんとに皆さんいい人です。若奥さんの手作りのケーキもおいしくて今日はほんとにいい日でした。

　しかし、知れば知るほど八ッ場の悩みは深いものがあります。しかも、川原湯、川原畑、林、横壁、長野原の水没地区は壊滅的な状態だと言ってもいいと思います。生活再建といってもすでに住人は少なく、自然は破壊され、地域は疲れきっています。「ダムなんか１００年かかってもいい」といった当時の建設省の河川局長の言葉が重くのしかかります。建設決定も中止のいつも住民は不在なのです。