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2010年11月27日 (土)

町民アンケート

 町民アンケートを今年も行ないました。隔年で実施しているこのアンケートも今回で3回目になりますが、さまざまなことがわかります。現在集計中で、中間報告が出てきたところですが、本当にいろいろなご意見があります。

 たとえば、「中之条は少子化・子育て対策は非常に充実している、今まで苦労した高齢者の施策が弱い、ここに重点を置くべきだ」という意見がある一方で、「高齢者福祉は充実している、これからは次世代を支える少子化対策、子育て支援にこそ力を入れるべきである」といった具合であります。

 確かにどちらも一理あり、その通りなのです。ただ、ここで一番欠けているのは、施策の強弱ではなく、意識の欠如ではないかと思うのです。神野直彦先生は「オムソーリ」というスウェーデンの言葉を引用してそれを説明しているのです。

 「オムソーリ」とは「悲しみの分かち合い」を意味する言葉で、悲しみを分かち合い、喜びを分け与えることを意味しているのですが、人間社会の中でもっと重要なことはこういった相互いたわりの気持ちだと言っているのです。

 現代は新自由主義に侵され、やれ市場原理だ、競争が社会を発展させるといった思想が地球の中心にでんと座り、これ真なりといった感じなのですが、果たしてそうなのか。

 確かに適度な競争は社会を進歩させるのですが、過度な競争は社会を分断してしまうことも見逃してはなりません。いまの日本に必要なのは自己主張・他人批判ではなくて、オムソーリだと思うのです。

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